1988-12-26から1日間の記事一覧

レスギンの獅子(4)

公女の申し出を断ってからしばらくのあいだ、ラドビクは事ある毎にマルクに喰ってかかり、一日中マルクに聞こえるように愚痴った。彼曰く、世の中には礼を知らない騎士がいるだの、心のない石ころが自分の主査正騎士だなんて不公平だの、とにかくこの世の不…