1984-01-01から1年間の記事一覧

烏たちの憂鬱について

「烏たちの憂鬱」は、ずいぶん昔にTRPGサークル内の会誌に載せるリレー小説用に書いたもの。当時まだ大学生だった私と高校生だった友人の二人で交代交替に話を書いていったのだが、そもそもSFという括りだったにもかかわらず、いきなり妖精宇宙とか魔術師だ…

烏たちの憂鬱(1)

空は青かった。限り無く青かった。 『青い空なんか嫌いだ』 月並みな台詞を呟いてみたが、あいも変わらぬ憂欝な授業は続いていた。『妖精界物理学』。二言目には「不確定性」、三言目には「カオスそのもの」・・・不可解なモノを前にして子供がだだをこねて…