1988-12-23から1日間の記事一覧

レスギンの獅子(7)

マルクの客間にラドビクが飛び込んできたのはそれから二刻も過ぎて、窓の端に西日が差し込みはじめる頃だった。 「ソーティス卿!何をやらかしたんですか、一体!」 半ば怯え顔のラドビクは続き部屋の扉を慎重に続けると小声でまくしたてた。 「いま、城代の…